高知オフィス作り.comを運営する岡村文具と岡村製作所の対談

088-822-0364

088-822-0364

岡村製作所 岡村文具 対談

新しいことに挑戦することがオカムラの発展につながった

岡村 私ども「OKAMURA」は今年創業から85周年を迎えました。岡村製作所も1945年10月10日に創業されて、ちょうど70周年を迎えるわけですが、御社がここまで発展してきた要因は何でしょうか。

中村 岡村製作所の社是は「創造、協力、節約、貯蓄、奉仕」の5つの言葉からなっていますが、一番最初の「創造」が根本にあり、「新しいことに挑戦していこう」と、さまざまなことにチャレンジしてきました。それがわが社の発展してきた理由の一つじゃないかと思います。

岡村 家具・オフィス家具づくりを通じて、さまざまな分野でご活躍されていますが、「オカムラ」が製造メーカーとしてものづくりにおいて大切にしているものは何でしょうか。

中村 岡村製作所では「よい品は結局おトクです」をキャッチフレーズとしてずっと謳い続けています。創業当時はアメリカ軍の特需もあり、アメリカのフェデラルスペックでスチールの机やイスなどもつくっていましたが、アメリカ軍が一気に撤退して、特需がなくなりました。そのころ、日本の企業で家具といえば木製で、スチールは冷たく感じるという理由で売れなかったのです。そのときにつくったのがこのキャッチフレーズだったんです。そして、多角化を進めるため、「人が集まるところで使うものをつくろう」というコンセプトで、オフィスや店舗、工場製品などに拡大していきました。

デザインはインテリアにとりとても大事な要素

岡村 私ども「OKAMURA」では、さまざまな場面で「オカムラ」のオフィス家具を提案させていただき、数々の納入事例もあるのですが、御社自身でもさまざまな分野に製品供給をされてきたと思うのですが、お客さまに提案する企業として、ポイントにしている点はありますか。

中村 われわれはもともと技術者を中心に起こした会社であったことから「手を抜かないで、いいものを作り売る」という精神があります。これから大切なことは、時代の流れ、市場のニーズを掴むこと。お客さまにとって、価値がある、納得性のある提案が重要です。

岡村 岡村製作所はさまざまな事業を通じて、多岐にわたる製品を開発・提供されてこられていますが、新しい製品を開発するには、まず、市場のニーズを具体的にしていくというクリエイティブな作業が必要になります。その中で、商品力の高い製品を開発するために実践されていることや大切にされていることは何かありますか。

中村 デザインはインテリアには大切な要素で、わが社ではインハウス(社内)でデザインを手掛け、日本やアメリカ、ヨーロッパの世界レベルに挑戦し続けています。1962年には「グッドデザイン賞」を、初受賞して、これまで継続して受賞しています。また、わが社の製品の一つに、フォークリフトなどで使う「流体変速機(トルクコンバーター)」がありますが、1957年、日本初のトルクコンバーター式オートマチック・トランスミッション車である「ミカサ」を開発しました。この車が、日本機械学会の「機械遺産」に認定されました。これらの賞を受賞することは、ブランド力を上げて企業の力になってくるので、重要なことだと考えています。そのためには、よいものをつくるために「プラスワン」、何か一つ付け加えようという思いで、ずっと製品づくりを手掛けています。

時代とともに変遷するオフィス環境

岡村 高知県はご存知のように、さまざまな経済指標で全国でも最下位を争う県です。しかし、それでも県内の企業は都会にも通用する企業になろうと頑張っています。株式上場企業から観た産業界全体、そして家具・オフィス家具を取り巻く状況は今後、どのようになっていくと予測されるでしょう。

中村 オフィスは時代とともに変遷しています。特に近年ではICTの進化による影響は大きいですね。パソコンやスマートフォンなどの情報端末を、今は1人が3台持っている時代で、働き方も変わり始めています。また、イノベーションとして、企業のレベルを上げる発想を社員に求める時代にもなってきています。さらに、健康志向など社会意識が変化して、心地よい環境の中で仕事することを求めるようになり、「ワーク&ヘルス」という考え方も出てきています。

岡村 時代のキーワードは「エコ」と「防災」「セキュリティー」だと思います。節電から創電へとシフトし、電気自動車やハイブリット車が売れています。これからは少ないエネルギーを効率的に使わなければならない時代です。また、防災に関しては、耐震や制震、免震設備に注目が集まる一方、毎年、全国のどこかで大規模な水害が発生しています。さらに、マイナンバー制度がはじまり、これまで以上にセキュリティー対策が求められるようになっています。これらの取り組みがあれば教えてください。

エコから防災、セキュリティーまで新製品の開発と提案を

中村 まず、「エコ」の部分での製品展開の一つとしては、木材利用による森林健全化など、生物多様性に向けたアクション、馬搬で運んだ間伐材で制作した「KURA」や「tror table」などのHorse Logginf Furnitureプロジェクトなどの「ACORN(エイコーン)活動」への取り組み、デスクやカウンターの天板、ロビーチェアや応接チェア、教育機関向けの家具に木材利用の製品を展開しています。そして、今後はこれらの商品の拡充と、どうしても木材製品はコスト高でキズがつきやすいので、その対策などをおこなっていきます。また、社内の取り組みとしては、環境長期ビジョン「GREEN WAVE 2020」と、環境中期計画を策定して、エネルギー利用効率を高め、環境負荷を低減させるようにしています。防災の面では、現在、防水板や防水扉などゲリラ豪雨や河川氾濫、高潮や津波対策に対応する防水設備製品を開発しています。また、耐震対応製品の開発や、震災発生を考慮したオフィスプランニングの提案、セミナーや研修会など耐震対策の啓蒙活動を行い、今後はさらに高まる自然災害対策ニーズへの対応を強化していきます。セキュリティーに関しては、貸金庫や金庫室設備、壁面耐火収納など金融設備の機能・性能を拡充し、利用者の利便性を重視した製品の開発・提供を行っています。一方、オフィスセキュリティとしては、入退室管理システムや監視カメラシステムなど、先端技術を利用した製品開発・提供を行い、セミナーや研修会などでオフィスセキュリティ対策の重要性も訴えていきます。特に、導入が進むマイナンバー制度については、マイナンバールームなど作業エリアの新設を提案したり、それに伴うセキュリティ製品の開発・提供、そして「マイナンバー制度でオフィスはどう変わるのか?」のセミナーなども実施していきます。

時代の流れをつくりだす提案をする必要がある

岡村 「OKAMURA」が次に目指すのは90周年、100周年に向けて企業をどう進化させるかです。最後に御社の将来像についてお聞かせください。

中村 今、価値観や物の考え方など、ステージが変わりつつあります。このときが、大きくトレンドを変えるチャンスです。それは、日本全国でトップを走っていく企業はかならずこのチャンスを逃さないでしょうし、地域の経営者も考えていると思います。そのなかで、岡村製作所では「リビングオフィス」というコンセプトのもと、新しいオフィスを提案する流れをつくりださなければいけないと思っています。岡村文具の「オフィスソリューションで広がる未来へ」はいいキャッチフレーズだと思います。ぜひ、パートナーとして頑張っていきましょう。

岡村 ありがとうございます。私たちの力は小さいけれど頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。