オフィス物件探しが
移転成功の可否を決める

インターネットを使ってオフィス物件を探すのも手ですが、初めて物件探しをする方は、まずは高知県の不動産会社に直接話を聞きに行くことをお勧めします。不動産会社の営業マンは「従業員数は？」「業種は？」「出入りする人と頻度は？」など様々な質問をして最適な物件を教えてくれるはずです。地元の不動産会社であれば高知の地域特性を把握した上で物件を選定してくれます。経験が無いから気付かなかった物件選定の基準やポイントを気付かせてくれるはずです。

また、インターネットに掲載されている物件がすべてではありません。特に中小企業向けの中小規模事務所はインターネットに掲載されていないものが多くあります。不動産会社に行くことで思わぬ掘り出し物件が見つかるかもしれません。

来客が多い会社の場合は立地の分かりやすさを意識しましょう。目印となる建物などの有無、大きな通りに面しているか、目印となる建物から角を曲がる回数などを確認しましょう。分かりやすい立地の方が訪問するハードルが下がります。

高知県は多くの従業員は車で出勤します。オフィスだけではなく駐車スペースの条件も物件選定の時に忘れてはいけない要素です。建物がある敷地内に十分な駐車スペースがあるかも確認しましょう。敷地内に十分な駐車スペースが無ければオフィスの近くで駐車場を借りることも踏まえて検討をしましょう。また、高知県ではお客様も車で来社されます。従業員スペースだけではなく、来客用の駐車スペースも確保するようにしましょう。

候補物件を絞り込み、貸事務所を実際に見学する時には柱、扉、窓の位置を必ず確認するようにしましょう。四角い使いやすそうな形状の事務所でも、扉の位置や柱の位置、窓の位置によっては、オフィスレイアウトが制限され使いにくいことがあります。これらは図面上だけでは確認しづらいので、必ず見学時にチェックしましょう。

扉の前は開閉のためにスペースを確保する必要があるため、オフィス家具・什器を設置することができません。部屋を区切るドアだけではなく、分電盤のドア位置や非常口のドア位置も確認します。

柱があると見渡しが悪く、オフィス家具の置き方も制限されます。可能な限り柱を起点にスペースを区切るといいでしょう。柱は実際に見てみないことには、どれほど影響があるか分かりません。現地で確認をしましょう。

窓が設置されてる高さによって、壁面に設置できる収納庫やデスクの高さが制限されます。物件見学時に確認をしておくことでオフィス家具選定がスムーズになります。

貸事務所を見学する時には設備機器の位置を確認します。具体的には照明や空調、火災報知器などです。 間仕切り工事をする場合は照明や空調機器などの位置を考慮して施工をする必要があります。貸事務所見学をした際に確認した設備機器の位置を参考に、オフィスレイアウトを検討しましょう。照明や火災報知器の移設工事をすることは可能ですが、移転コストが高くなってしまいます。また、空調設備の移設は高い費用がかかるので現実的ではありません。

初めて来社する来客や求人応募者が、オフィスを見てどのような印象を持つかを考慮しましょう。オフィスは商談の受注率や採用力に影響します。建物の来客からの印象は様々な要素から形成されます。オフィスビルが立地する街のイメージや周辺環境、ビルの外観、入居企業など。物件見学をする際は初めて来社する人はどんな印象を持つだろうかという視点でオフィスビルの周辺や共用部も確認しましょう。

賃料だけではなく、契約期間や解約時の原状回復費用、空調設備の利用、水道料金、電気料金、清掃費などを確認するようにしましょう。賃料だけで安易に判断をするのではなく、すべての条件を出してから物件の比較をします。

ほとんどの物件で設備工事業者は指定されています。物件によっては内装工事や引越業者までも業者を指定される場合があります。指定業者に依頼をすると費用が高くなるのが一般的です。移転時の初期費用や、今後レイアウト変更やリニューアルで工事をすることを考慮すると指定される業者が少ない物件の方が経済的です。

3階建てや2階建てのオフィスビルはエレベーターが無い場合があります。エレベーターが無く階段で搬入をしなければいけないオフィスビルでは、サイズの大きな備品はわざわざ解体をして搬入します。そのため引越費用が高くつきます。エレベーターの有無は重要な物件選定基準です。

エレベーターがある場合は、物件見学時にエレベーターの大きさを採寸しましょう。大きさによっては解体をして運ばなければいけない什器もあります。

高知県内でも地域によっては、光回線が開通していない地域もあります。光回線が開通していない場合は毎月の通信費が高くなってしまいます。光回線の有無も確認するようにしましょう。